ハウスメイトと持ちつ持たれつ

カブールでは同僚たちとプライベートハウスを貸し切ってシェアしている。
利点は少人数の気が置けない仲間と
週日の夜や週末をのんびり過ごすことが出来る点。
しかし基本的には自分たちで住環境をメンテナンスをしないといけないので、
その点がホテルやゲストハウス住まいとは違い、やっかいである。
トラブルシューティングは日々の課題だ。


例えば、ボイラーが簡単に故障する。
日本で最近風呂のボイラー?がらみの問題が起きていると仄聞しているが、
こちらは、水に含まれるカルキの量が半端でないので、
数ヶ月毎にヒーター部分を換えたりしてメンテナンスしないと、
すぐにいかれてしまったり、最悪サーモスタットがうまく働かずに
爆発してしまうこともあるとか。
しかし、同僚のブルガリア人が巧みな手さばきで、ヒーター部分を交換する。
元共産圏の人はこういうことみんな得意そう。
こういう日曜大工的な仕事って私は本当に苦手で、
こういうことが得意な人を心から尊敬してしまう。


しかし一方で彼は料理が全く不得手なので、
私が料理をして恩返しすることもある。
が、しかし、また別のハウスメイトに料理が抜群に上手なのがいるので、
私の出る幕は実際のところほとんどないのである。


とすると、私はいったい何をしてトラブルシューティングに貢献しているのだろう。
よくよく考えると、なんもしとらんなぁ、俺。
本当に申し訳ないやらありがたいやら。
なので、せめてもの償いにと、日本に一時帰国した際に、
ハウスメイトが喜ぶようなお土産を買ってきて、ご機嫌を伺っているのだ。


一つ喜ばれたのが、コンパクトな体脂肪計。
親指だけで測れる。日本的だなぁ。
これに大の大人が「大騒ぎ」であった。
日本製の電化製品はこれまで信頼できると思っていたが、
金輪際信じない!とあまりの自分の脂肪率の数値の高さに息巻く者も。
(もちろんMr. Dです)