2006-01-01から1年間の記事一覧

become Harukist?

Eid-al-fitr(ラマダン明けの祭り)のため、昨日今日と連休。 家でのんびりと過ごす。 ネットやメールをチェックしたり、調子の悪いipodのセッティングを修正したり、 テレビを見たり、ジョギングをしたり、ラーメンを作ったり。 日本に居るのとほとんど変わ…

内向きの日々

カブールの朝夕はめっきりと涼しくなってきた。 明日明後日頃にはラマダンも終わる。 この時期は毎年仕事が捗らない。 というのも同僚やカウンターパートのアフガン人たちが こぞって休みに入ってしまうからだ。 キリスト教圏のクリスマス休暇に類似するとい…

煩悩には勝てぬ

ラマダンが始まって5日目。 現地スタッフは思っていたより飄々と断食をこなしている。 聞くところによると、大体14歳くらいから断食の習慣を始めるようだ。 とはいっても全員が100%断食を実行しているかといえば、 そんなことはないようだ。 そりゃ、信仰篤…

土曜の昼下がり

ラマダン(断食月)が今日から始まった。 日の出から日の入りまで、飲まず食わず吸わず妄想せず。 最初の一週間がきついらしい。 その後は少しずつ体がアジャストする。それでもきついだろうなぁ。 ある人は空腹になると怒りっぽくなる。 この期間、暴力沙汰…

アフガン映像

Afghan Music Kabul City a town (Maymana) in Afghanistan

ジェンダーワークショップ

職場で「ジェンダー・ワークショップ」というものが開かれた。 要はアフガン人スタッフを対象に、 講師のジェンダースペシャリストという人が、 ジェンダーって何?それにまつわる問題とは? アフガニスタン社会で、あなたの職場で、問題はない? と問いかけ…

Japanese Political Satire

アフガニスタンとは全く関係がないネタだけれど。 爆笑問題の太田が政治風刺番組を始めたという。 Japanese TV airs political satire 全く未見なんで、内容については何も話せないのだが、 記事を読んだときに、ついに日本もか、という感があった。 たぶん…

手打ちの時?

もう少し頻度を上げて更新したいと常に思いつつ、 些事についついかまけておりました。 イラクやレバノン、イランの報道の嵐の陰で、 アフガニスタンの一部では日々紛争のテンションが高まっている。 少なくとも南部・南東部では戦闘行為による死傷者が 一般…

スタバ in Kandahar

最近タリバンの復活が喧伝されているアフガン南部。 中心都市はご存知カンダハール。 毎日彼の地での爆弾事件や治安部隊との衝突が報じられている。 Mohsen Makhmalbafの映画”Kandahar”でも 決して画面には現れない象徴的都市として、 その名前が印象に残る…

ハウスメイトと持ちつ持たれつ

カブールでは同僚たちとプライベートハウスを貸し切ってシェアしている。 利点は少人数の気が置けない仲間と 週日の夜や週末をのんびり過ごすことが出来る点。 しかし基本的には自分たちで住環境をメンテナンスをしないといけないので、 その点がホテルやゲ…

ご無沙汰の更新

実に三ヶ月も更新を怠っていたんだ。 時の経過の速さに驚く。 でもこの三ヶ月間にいろいろなことがあったなぁ。 一番大きな出来事は自身の結婚。 6月10日に葉山の森戸大明神で 親族のみ参列でこじんまりとした式を挙げました。 細波の音が本殿まで届いて、 …

教育支援に一案

内戦による荒廃、タリバンや保守層による女子教育の弾圧などで 浴びたくもない注目を集めた観のあるアフガニスタンの教育事情であるが、 国際支援を受けながら、地道ながらも国全体で 初等・中等教育が実施・拡充されつつある。 それでも一部地域では女子教…

音楽と風景

車での移動中、 MP3プレーヤーで音楽を聴いているときに時々感じたんだけれど、 音楽そのものの良し悪しに関係なく、 音楽が風景に馴染まないと浮いて聴こえることがある。 逆に言えば、風景にシンクロするとその音楽は「リアル」に蘇る。 一番浮いて聞こえ…

弾薬回収作業(3)

弾薬回収作業はカナダ等が資金提供し、 アフガン政府によって主導されるプロジェクトである。 実地作業は国防省の担当者が監督し、 私には円滑な業務遂行とアフガン政府への報告義務がある。 具体的に課せられている私の業務は、 1.弾薬の格納場所(隠し場…

弾薬回収作業(2)

前回の寄稿からすっかり日数が経ってしまった。 パンジシールの弾薬回収作業はゆっくりと進んではいるが、 前途に大きな壁が立ちはだかっていることに変わりはない。 さて、パンジシールで弾薬・武器回収作業を進めていく上で 現地の人々から作業への反対理…

弾薬回収作業(1)

パンジシールでは杏の花がちらほらと咲き始めて、畑の緑も日々色を濃くしている。まだ山々の頂に冠雪は残りつつも、蒼空の下に映える杏の花の桃色と緑のコントラストは、春が漸う訪れていることを感じさせる。パンジシールにはとてつもない量の弾薬が各地に…

歯医者体験

ここ2〜3日前から急に歯痛が始まり、今日は物を噛むのも難渋するほどだったので、歯医者に行くことにした。とはいってもアフガニスタンで信頼に足る歯医者はほとんどない。ところがたまたま同僚のドイツ人も歯医者に今日行くという。しかもドイツの駐留軍付…

アフガン人男性の結婚事情

どの民族にとっても結婚は人生の大きなイベントだろうけれど(もちろんそうでない人々も間々いるけれど)、アフガン人男性にとってその意味は至極大きい。一つにはダウリー(持参金)が頗る高いことによる。インドと違い、アフガニスタンでは男性側(親もし…

モハンマド風刺をめぐる暴動事件

6日月曜日の朝のことだった。パンジシールで仕事を始める前、同僚とマスード将軍廟を訪れていた(現在改築中で、まだかなり質素な趣だった)。将軍廟はパンジシール渓谷の中でも屈指の眺望を誇る高台に位置し、眼下には川や段々畑、そして頭上には雪を抱いた…

私のドライバーRさん

私のドライバーRさんは40歳前後。性格は温厚、簡単な英語の会話ができ、気配りが常に行き届いた、私にとって重宝するドライバーだ。元々学校の先生だったが、紛争を経て教師の給与が相対的に下がり、とても家族を養っていけないということでドライバーになっ…

戦争広告代理店

ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)作者: 高木徹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/06/15メディア: 文庫購入: 28人 クリック: 241回この商品を含むブログ (167件) を見る『ドキュメント 戦争広告代理店』(高木徹著、講談…

カブール帰省

カブールに戻る。人里はなれたパンジシールから喧騒の街へ。人の数もさることながら、車の数がすごいことになっている。ほとんどがディーゼル車のため、排気ガスが半端ではない。カブールにいると一日で鼻の穴の中が真っ黒になる。ある政府関係者によると、…

パンジシールでほっと一息

プロジェクトのトップが視察に来て、午前中はちょっとピリピリムード。でも特段問題もなく、台風一過。明日はやっとカブールに戻れると思うと、ちょっと嬉しい。日本からカブールを見たら何もないに等しいのだけれど、パンジシールからカブールを見ると何で…

結婚・酒・奇人伝・手相

また通訳Aさんの話から。彼はパシュトゥー人で奥さんがタジク人というmixed marriageなのだが、彼曰く内戦前mixed marriageは稀ではなかったとのこと。異なるエスニックグループが地域住民同士、仲良く生活することも当たり前だったらしい。とはいえ、mixed …

あるアフガン人の戦争体験

私の通訳Aさんとプライベートで話した。年の頃40代半ば、奥さんと三人の子供を持つ。非常に安定感のある人物で、デューク東郷(ゴルゴ13)のような鋭い目を持つ。また、さながら演歌歌手のような風貌で、彼が「与作」を唄ったらしっくりはまるだろうな。本当…

アフガンメディアの試み

今日からまたパンジシール渓谷で仕事。週末まで谷に引きこもり。雪景色のパンジシールは美しい。寒空の元、川釣りなんかできたら乙だな。アフガニスタンでは戦争中の人権侵害を糾弾する動きがまだ大きなうねりを見せていない。中央集権体制を構築中、南部や…

ほんまかねぇ、このPollの結果は。

アメリカのWorld Public Opinionというウェブサイトで"New WPO Poll: Afghan Public Overwhelmingly Rejects al-Qaeda, Taliban"というアフガニスタンの世論調査が発表された。世論調査の概要 http://65.109.167.118/pipa/articles/home_page/155.php?nid=&i…