スタバ in Kandahar
最近タリバンの復活が喧伝されているアフガン南部。
中心都市はご存知カンダハール。
毎日彼の地での爆弾事件や治安部隊との衝突が報じられている。
Mohsen Makhmalbafの映画”Kandahar”でも
決して画面には現れない象徴的都市として、
その名前が印象に残る。
余談だが、あの映画で男性の医者はああやって女性の患者を
診察するんだぁ、と知った。
残念ながら個人的にはまだ訪れたことがないが、
パシュトゥー地域の中心都市として、
文化・教育レベルが高いことでも知られている。
そんなアナーキーかつ文化の薫りもする街で、
あの「スタバ」が店を出したという噂を聞いた。
うそだろ。
いや、まじだって。
と、ハウスメイトのブルガリア人。
よし、じゃあネットでいっちょ情報検索してみっか。
出た(笑)。
Afghan 'Starbucks' proves a hit
記事から窺い知れるのは、あのスタバとは関係ないらしい。
でも一日500杯捌けるならまぁまぁ商売としては成り立っているんじゃないかな。
客層はジャーナリストやNGOスタッフ、若者が多いとのこと。
要は物珍しさや海外の習慣を身につけた者、限られた客層ではある。
しかし、コーヒーだけでなく、アフガン緑茶や紅茶も提供すれば、
もっと客層は広がるかもしれないな。
この国では、何はともあれ、「チャイメホリ(お茶でも飲んでけや)」ですべてが始まり、
「チャイメホリ」にすべてが収斂していくわけですから。
それにしてもオーナー、よくぞコーヒーショップなぞ開いてくれた。
しかも紛争のホットスポット、カンダハールに。
九鬼周造ではないが、粋を感じるよ。
平和の意味をカンダハールのスタバはカンダハーリに伝えつつあるのだろうか、
8月6日という日本人にとって象徴的な日に、
そんなことを考えてみた。